許してほしい。
こたろうが生きていた!
抱っこして思い切り顔をその毛並みにうずめつつ、なでなでする。
目覚めて、しばらくしてからそれが夢だったと気づいて、
ふっとため息のようなものをついて。
悲しくなるからいつもはあまり開いていない昔のフォルダから
ひとしきり写真を引っ張りだしては、泣いて、泣いて、泣いて、
ついでに、今いるコたちの子猫時代の写真も見返したりして。
すると、猫だけじゃなくて、他の動物のことやら、絶滅危惧種のことなんかも、波のように押しせてくる。
***
泣いても悔やんでも過去には戻れない。
でも、きっと、「せめてもう一度だけでも会いたい」という気持ちは、これからも続いていくのだと思う。
それだけは許してほしい。