うさぎ(音楽制作中)
綺麗に終われないことって、簡単には流れ去っていかないものって、たくさんあるね。
ん、そんなに簡単に終わってたまるか、終わる必要もないんだろうけど、きっと・笑。
人間の感情然り、葛藤や、抗えないものと争おうとすることや、いつまで経っても消えない罪悪感や、はがゆさや、そういうたぐいの、目には見えないけど、心臓が破れそうになるほど、ぐらんぐらんしちゃうなにか。
自分の心に正直に問うてみたら、そういうのってあるよね〜、てきな感じで、「それ」を誰かと分かち合いたいのだ、ということに気がついた。
読む度に自分が確実に削られてしまう詩を前にして、
カッターで薄く皮膚に傷がつくかのような、ぴりっとした感触を抱いて、
そのことに、気づけて、よかった、と、安堵した。
自分の手には負えないと思っていた、巨大な塊の本質が見えたことと、それでも私は「それ」で誰かとつながりたいんだなということがわかって、
自信を持って、突き抜け、完成させることができる、と思った。
全体の2/3くらいまでは作曲を終えた。
その先には「巨大な塊」がどーんと立ちはだかっていた。
でも、鳴り始めた音楽に、ちゃんと終始線を引いてあげたい。
最終に向け、残りの部分を、ちゃんと、つくって、終わらせてあげよう。
綺麗じゃない終わりかたで。
巨大な塊だってちょこんと左手の上に乗せて、
どんな感情だって、大切にしたい、愛したい、抱きしめたい、仲良くなりたい。
***********
*「うさぎ」という詩村あかねさんの詩を音楽で表現することに挑戦しています。