ねこかたりの帰り道
多摩川沿いを走った。
今回、詩村あかねさんの詩をもとにつくり歌わせていただいた「野花」にもあるように、土手には黄色い春の花が風に揺れていて、とても綺麗でかわいくて。
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音楽は目に見えない。
目に見えないものをどうしてもカタチにしたくて
これまでのように、きっとこれからももがいてゆくんだろうけど
でも、目に見えないもので、
心が震えたり、通じ合えたり、つながれるとしたら、
こんなに嬉しく幸せなことはないなぁと、改めて感じた、そんなライブでした。
人生の中で、お金には変えられない素晴らしい経験というのはいろいろあるけれど、以前に「my precious(飯塚雅弓さんへの提供作品)」という作品の歌詞の中でも表現したように、それは本当にかけがえのない宝物だし、生きる上で大きな力になるのでは、と感じています。
そしてそれは決して誰にも奪うことはできないものなんだと。
そのことに気づかせてくれたのは、これまで様々なかたちで作品を聴いてくれた人たちや表現に触れてくれた人たち、応援し、支えてくれる人たちがいたからです(今もですが)。本当にどうもありがとう。
昨今の様々な出来事をつうじ、それまでごく普通に行えていたことが、今後もずっと行える、とは限らないんだなと考えるようになりました。そして、それらを、1日1日を、これまでよりもより貴重なもののように感じるようになりました。これからも感謝の気持ちを忘れずに、音楽に向き合っていけたらいいなと思ってます。
今、大変な状況の中にいる人も、そうじゃない人も、どうか、これまでに経験してきた素晴らしい宝物1つ1つを思い起こしてみてくださいね。誰にも奪えないあなただけの貴重な宝物は、きっと、力を与えてくれると思います。
感謝をこめて。