冷たい風の吹く日
朝から風が強く 猫たちも窓の外の様子をいつもより気にしている。
風に揺れる隣のおうちの枯れ枝をじっと見つめている。
そして、こんな日は特に外にいるコたちのことを思うと
胸が苦しくなる。
夏にロードバイクで走った川沿いいた猫ちゃんたちのことを思い出す。
6月、朝の6時頃だというのに、信じられないくらい蒸し暑かった。
目的地へ向かう途中に、ベンチの上に寝そべっている猫がいることに気がついて
心配で、心配で、
帰り道、同じ場所へ戻ってみると、おじさんがご飯をあげていた。
いつも来てくれているみたいだった。
それ以降、しばらくその道を走っていない。
いらなくなった温かい衣類やお湯を持って行こうと思うんだけれど、
帰り際に、きっと切なくなるんだろう。